今更聞けないロックダウン。週末の外出自粛。首都封鎖(ロックダウン)は始まるの?世界の都市のロックダウンの状況など

東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、山梨県、群馬県、栃木県、静岡県…。ほとんどの関東近県は、今週末、不要不急の外出自粛を受け、お花見のシーズンなのに、人手は大分少なくなっていますね。専門家会議を受けて、先週末の緩みムードから一転、感染が急拡大し、感染爆発(オーバーシュート)の可能性が高まったよう。

小池知事は、新型コロナウイルスの大規模な感染拡大が認められた場合は、首都の封鎖(ロックダウン)もあり得ると伝えていますが、危機意識はますます深刻となっています。首都封鎖(ロックダウン)は本当に始まるのでしょうか?

首都封鎖(ロックダウン)って何

緊急事態において、人の移動や情報を制限することで、「封鎖・外出制限」をすることです。外出禁止というわけではありません。大規模な集会・移動の禁止、海外渡航禁止、海外からの入国禁止、学校・幼稚園・保育園休校・休園、公的機関全て・企業の原則閉鎖などの措置をとることになります。

東京が首都封鎖(ロックダウン)をするには

既存の新型インフルエンザ対策特別措置法に、新型コロナウイルスでも対応できるよう大急ぎで法整備した新型コロナウイルス対策特別措置法(特措法)ですが、緊急事態宣言の発令も可能となりました。特措法に基づく緊急事態宣言を安部首相が出せば、各都道府県知事がそれぞれの地域の状況を踏まえ、強制力を伴う対応が可能になります。具体的には「(1)仮設の病院を作るために空き地を借りる」「(2)交通量の多い道を交通制限する」「(3)人が集まる施設に営業停止を指示する 」などが想定されます。日本版の首都封鎖(ロックダウン)と考えてよいと思います。しかし、安倍首相が緊急事態宣言をするには「(1)国民の生命や健康に著しく重大な被害を与える恐れがある」「(2)全国的かつ急速なまん延により国民生活と経済に甚大な影響を及ぼす恐れがある」の2要件が認められる場合に適用されます。東京や近接地域だけでまん延している場合には「全国的」と言えず、宣言を出せないのです。このスキームである以上は、東京都を始め関東近県も、都県民及び地域の事業者に対して外出自粛の要請や協力をお願いするしかありません。

宣言を待たずに都県知事らが取り得る策としては、都内、県内だけにかかる条例を各都県でつくることです。そうすれば、特措法の地域版が可能です。罰則をつけるには地検との協議も必要ですので、急いで制定する罰則のない条例制定にどれだけの実効性が担保できるかは分りませんし、特別措置法の改正の方が早いかもしれません。また、首都機能は東京だけにある訳ではないので首都封鎖(ロックダウン)に効果を求めるためには、周辺県と歩調を合わせることがとても大切です。

政府は、個人の権利を制限してしまう緊急事態宣言には慎重です。しかし、週明けに感染拡大スピードが弱まらないのであれば、これらの方法によるロックダウンは、十分あり得ると考えます。

世界の都市のロックダウンの状況について

3月28日午後1時現在、新型コロナウイルスの感染が世界の177カ国・地域に広がっています。累計の感染者数は米国が10万人超と中国やイタリアを上回り、世界最多となりました。世界全体の感染者は累計で58万人を超え、死者は2.5万人を上回ります。3月11日、世界保健機関(WHO)がパンデミック(世界的大流行)を宣言してから3週間もたたないうちにこれほどまでの感染が拡大しております。世界的な感染拡大を背景に、世界の都市では、既にロックダウンを実施しているところが増えています。ロックダウンが現実になると、何が起こるのでしょうか。世界のいくつかの都市を御紹介します。

アメリカカリフォルニア州

3月19日、全米で初めてとなる外出禁止令に踏み切ったカリフォルニア州。住民は、食料品などの買い物や医療機関の受診など、やむを得ない外出以外は禁止となっています。いつもは自由に行き来ができる駅も、今はチケットがないと駅の中にすら入れなくなっているようです。

アメリカのニューヨーク州

3月22日に、自宅待機要請が発令されました。パニックを避けるために「生活に必要とされるもの」に限り稼働ができるのでスーパー・ドラッグストア・クリーニング・ガソリンスタンド・公共交通機関・電気・ガス・水道・レストランなど「生活に必要なもの」は、一部営業時間などの制限があるものの平常営業となっています。

アメリカのハワイ州

州全域の住民に3月25日から自宅にとどまるよう命じる外出禁止令を出しました。26日には入域規制も始まり、ハワイ全域が事実上の閉鎖状態となるようです。

マレーシア

3月18日から外出を原則禁止する「活動制限令」が全土で施行され、日用品の買い出しや通院以外の外出は、ほぼ禁止になっています。道路では検問が行われ、移動が厳しくチェックされていた違反者は禁錮刑や罰金などもあり処罰されるようです。

ペルー

国境封鎖にともない、国際便の運航が停止され、ツアー客など、日本人およそ230人が帰国できない状態になっているようです。

タイ

首都バンコクで3月22日から娯楽施設と、スーパーや薬局などを除く商業施設が閉鎖され、隣国との陸路国境も原則閉鎖されています。

インド

3月22日、全土に外出禁止令を出しました。24日の午前中までに30の州・連邦直轄領にまたがる地域を封鎖し、国鉄や地下鉄、バスの運行は停止。国際線も原則として着陸できず、24日からは国内線の運行も止まっています。

その他の国

イタリア、フランス、EU、オーストラリア、ニュージーランド、インド、中国、フィリピンなどが、部分的にでも外出禁止令を出しています。

新型コロナウイルスに感染しないために

一般的な感染症対策や健康管理を心がけることだそうです。具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行いましょう。今週末の不要不急の外出自粛のみならず、当面は、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとることも大切です。本来は仏教用語の3密ですが、小池と知事はノー3密(「喚起の悪い密閉空間」「多くの人の密集する場所」「近距離での密接した会話」)を訴えています。また、大野埼玉県知事を始め、1都4県では連携して

・「換気の悪い密閉空間」「多くの人の密集」「近距離での会話」の条件が重なる場所を避けるための行動
・特に感染の発見が難しい若年層の皆様の慎重な行動
・人混みへの不要不急の外出自粛
・イベントなどの自粛
・テレワーク、時差通勤、在宅勤務などの実施

を都県民に要請しています。どうか、みなさんも、お大事になさってください。感染しない、させない対策、しばらくがんばりましょう。

難しい横文字

「クラスター」「オーバーシュート」「ロックダウン」などとカタカナ表記について、河野防衛大臣は、それぞれ「集団感染」「感染爆発」「都市封鎖」などと言い換えられると指摘しています。

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