暑い季節の到来とともに蚊の発生も増えてきますが、新型コロナウイルスは、蚊(やハエ)を介して人に感染するのでしょうか?厚生労働省によると感染事例は見つかっていないとのことです。なぜでしょうか?
Contents
蚊に刺されても感染しない理由
新型コロナウイルスは、主に鼻、口、咽頭、気管、肺おちう呼吸器で増殖するウイルスだからです。ウイルスは、身体の決まった部分の細胞で増殖します。
新型頃のウイルスに感染すると、初めに、鼻水、のどの痛み、せき、たんなどが症状が現れ、呼吸器で炎症が起こりますので、発熱、全身
倦怠感が出てきて、肺炎を起こすことが多いのが特徴です。(下痢、嗅覚・味覚障害、腎障害があることが明らかになってきています。)
蚊媒介感染症
「蚊媒介感染症」とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。主な蚊媒介感染症には、ウイルス疾患であるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、原虫疾患であるマラリアなどがあります。
これらの感染症は主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。日本では、日本脳炎以外の蚊媒介感染症は、海外からの輸入感染症としてみられていますが、デング熱に関しては2014年に国内感染例が報告されました。
感染症を媒介する代表的な蚊
ヒトスジシマカ
いわゆる、ヤブ蚊です。日本国内に広く生息しています(生息域の北限は青森県)、海外にもいます。デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症などのウイルスを媒介します。
ネッタイシマカ
日本国内では定着していませんが、世界の熱帯・亜熱帯地域に広く分布しています。ヒトスジシマカと同様にウイルスを媒介します。
コガタアカイエカ
アフリカ、東南~東アジア(日本国内のほぼ全域)、に広く生息しており、日本脳炎ウイルスを媒介します。近年、日本での患者発生はほとんど見られませんが東南アジアでは多くの患者が発生しています。
蚊の発生を防ぐ
何よりまず衛生対策です。身の回りにハエや蚊を増やさないよう周囲の清掃等を行うことが大切です。
幼虫(ボウフラ)対策
ヒトスジシマカ(よく見られるヤブカの一種)のボウフラは、小さな水たまりで発生します。古タイヤや使用していない水槽など水たまりの原因となるものを片づけましょう。排水溝など水のたまりやすいところには市販の消毒薬を適切に使用しましょう。
成虫対策
成虫は草むらや茂みの多い藪の中など湿った風通しの悪いところに生息しています。庭などの雑草や茂みをできるだけなくして、風通しをよくしましょう。殺虫剤を使用する場合は、製品の使用上の注意をよく読んで、用量・用法を守って正しく使用しましょう。
その他
夏になると屋外でのキャンプなどで外で過ごすことも多くなると思いますが、なるべく肌を出さないように害虫から防御対策を怠らないようにしましょうね。どうしても屋外で過ごさなければならない時は、虫除けスプレーも持参してください。
また、新型コロナウイルス対策としては、うがい、手洗いの他、みんなで飲み物を回しのみしたり、一つの大皿料理をつついたりも控えましょう。
コロナウイルスは熱(70度以上で一定時間)及びアルコール(60%以上、市販の手指消毒用アルコールはこれにあたります)に弱いことがわかっています。品薄なアルコールを補完するものとして、政府も次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸水は要注意)を自身で希釈したものを代替として勧めています。肌荒れの可能性は強いですが、トイレや身の回りの物の消毒には使えます(漂白されてしまわないように注意)。