三浦半島で異臭の通報500件。原因は何?異臭と地震の関係

三浦半島の沿岸地域で6月4日の夜、「シンナー臭」「ゴムが焼けた臭い」など約500件の通報が警察や消防にありました。原因を調べたところ、ガス漏れは確認できず、不明なのだそう。ツイッターやネット掲示板などでは、様々な推測が書き込まれているようですが、一番心配なのは大地震の予兆ですよね。東京湾の海の方から異臭がしており、こうした『広域異臭』は年に何回かはあるようです。

異臭に関する諸説

海面がエメラルドグリーンになる「白潮」

5月に相模湾などで海面がエメラルドグリーンになる「白潮」が発生したため、海中のプランクトンから出たガスではとの見方もあったようですが、不明なようです。他に、赤潮、青潮といった原因でしたら、磯臭い、生臭いはずですので、違うようではあります。

ガス漏れ

ガス検知器を持ち込んだが、何も反応せず、臭いの成分は分からなかったといいます。フッ化水素酸も検出されなかった模様。

天然ガスの噴出

天然ガスの噴出なら無臭なので考えにくいようです。

ケミカルタンカーのガス抜き

タンカーがガス抜きしたという報告もないようです。

船か飛行機から何か燃料系がもれたとか?

海上で油漏れの船舶は確認されていないようです。

鯨などの生物の腐敗

クジラなどの生物は、腐ったような臭いがするので違うのではないかといいます。

大地震説

「大地震の前兆じゃないよね?」「海底または地中からのガスだとしたら、いやな予感」「海底噴火してんのかな」という推察もありました。折しも、相模方面とは少し離れた地域ではありますが、長野県中部と岐阜県飛驒地方の県境付近では、4月22日から6月3日までに震度1以上が計172回も観測された群発地震がありましたので、掘り下げて記載しておきます。

最近の群発地震

日刊ゲンダイの記事によると、4月22日から6月3日までに、長野、岐阜県境では過去にも一定期間にわたって発生が続く「群発地震」があり、研究者らが注視しているそうです。なんと、当初の約1カ月間で体に感じない揺れを含めた地震は9000回以上に達したそうです。大きな地震は、本震の前に小さな揺れが頻発します。

「地殻変動でニオイ発生」は常識

地震や地滑りなど地殻変動が起きる際に異臭を伴うことは、地質学の関係者では常識なのだそうです。微妙なにおいの変化は地殻の変化を察知するのに重要です。本震の前の小さな群発地震の揺れで、岩石が崩壊し、焦げたようなにおいが発生することがあるようです。

1995年の阪神・淡路大震災でも1カ月前から断続的に異臭が確認されていました。三浦半島は活断層が非常に多いエリアです。活断層が動いたことから、岩石の崩壊が重なって、まとまった“異臭波”がつくられ、南からの風に乗って北上した可能性がある、とされています。

三浦半島の活断層と言えば、相模トラフがあります。もし、相模トラフが大揺れしたら、首都圏を直撃します。相模トラフは、4つのプレートが重なり合うエリアにあり、やっかいな震源地で、1703年の元禄関東地震や1923年の関東大震災は、相模トラフが震源とされていました。

日刊ゲンダイ(高橋学氏)の引用ですが、大地震前の揺れによる岩石の崩壊は、異臭とともに電磁波も発生するそうなので、今回の異臭の発生エリアで、電磁波の値が高くなったり、電波時計が狂うなどの現象が起きていれば、異臭が地殻変動によるものである可能性が高くなるので、電磁波の変化を検証すべきと述べていました。

相模トラフ

地震調査研究推進本部(文科省管轄)によりますと、相模トラフは、日本列島が位置する陸のプレートの下に、南方からフィリピン海プレートが沈み込んでいる場所だそうです。プレート境界が固着していて、沈み込みに伴って、両プレートの間にはひずみがおき、そのひずみを解放する大地震が発生したのが、大正関東地震(1923年)だそうです。
また、南関東地域直下では、南側から沈み込むフィリピン海プレートの下に、東側の日本海溝から太平洋プレートが沈み込んでおり、非常に複雑な地下構造なのだそう。そのため、この付近では、M7程度の地震が多く発生するようで、近年では千葉県東方沖地震(1987年)がこの例なのだそうです。M8クラスの地震の発生はなくとも、M7クラスの地震は今後10年以内30%、50年以内は80%の確率で示されています(相模トラフ沿いの地震活動の長期評価(第二版)について参照)。

まとめ

今回の東京湾方面からの広域異臭は、専門家の間でも原因不明で、原因不明な異臭は時々発生すると言われているので、群発地震、相模トラフの地殻変動との可能性ははっきりしません。あまり、恐れすぎないよう、しかし、もしもの時に備えてしっかり準備をしていくことは大切だと考え、何かの参考になれば、と思い取り上げてみました。本当に、杞憂で終わればよいですね。

 

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